テント・タープ

タトンカタープを詳しく解説!種類や張り方をレビュー

タトンカタープ ブログ

キャンプに行った際、テントと共に必須になってくるのがタープです。
なくてもキャンプをすることはできますが、タープがないと夏は日差しを防ぐことができず、何より天気が急変しやすい山で、急に雨が降ってきてしまった場合、せっかくキャン日に来たのにテントから出られなくなってしまいます。

そんな野外で必須のタープですが、一言にタープと言っても、各アウトドアメーカーが様々な形状や材質を使ったタープを販売しています。
そんな数あるタープの中で、長い期間人気を博しているのが「タトンカタープ」です。

タトンカタープ 1TC

「名前は聞いたことあるけど、実際にどんなタープなのかわからない」
「タトンカのタープは知っているけど、どんな種類があるのか商品名をみてもわからない」

そんな方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな疑問を持っている方から、タトンカタープを全く知らなかった方まで、タトンカタープがどのようなタープなのか、どんな種類があるのか?また、張り方やなどもご紹介いたします。


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タトンカタープとは

タトンカタープとは、1980年にドイツで創業したアウトドアブランド「TATONKA(タトンカ)」が販売しているタープのことです。

ベトナムに生産設備を有しており、そこまで高くない値段で高品質の商品を生産しているメーカーです。
そのため、日本でも人気は高く、オートキャンプ場に行けばタトンカタープを見ないことはないでしょう。

タトンカタープの特徴

タトンカタープ TC素材

そんなタトンカタープ1番の特徴は、タープの素材にTC素材を使用していることです。
TCとは、テトロン(Tetoron)とコットン(Cotton)を使用した素材のことです。
タトンカタープでは、コットン35%、ポリエステル(テトロン)65%の素材を使用しています。

一般的に、タープの素材としては、ポリエステルの素材を使っていることが多いです。
ポリエステルは軽くていいのですが、通気性が悪く、結露が発生しやすい素材となっています。

特に室内と屋外の寒暖差が激しい秋〜冬や、湿気が多い海辺や湖畔でのキャンプをした場合、結露でタープがびしょびしょになってしまい、タープに服が触れてしまって服がぬれてしまうということも多いです。

その点、TC素材のタープであれば、ポリコットンより重たくはなりますが、コットンを混紡しているため通気性がよく、結露が発生しにくいです。

さらに、コットン生地により遮光性も高くなっており、熱にも強い素材となっています。

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タトンカタープ購入時の注意点

タトンカタープ 注意点

おすすめのタープであるタトンカタープですが、購入前に知っておくべき注意点があります。
ここでは、タトンカタープ購入予定の方に知っていて欲しい注意点を、ご説明します。

ポールが別売り

タープを設営する際に必須となるアイテムが、ロープ、ポール、ペグの3つです。
アウトドアメーカーから販売されているタープを購入する場合、ポールやペグも付属品として付いてくる場合はありますが、タトンカタープの場合はロープしか付いてきません。

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特にポールは、タープ専用のアイテムとなるので、タープに合わせて購入する必要があります。
タトンカタープのメリットとして、焚き火ができるタープと言うことがあります。
難燃性ではありますが、もちろん燃えにくいだけで、全く燃えないわけではありません。

そのため、ポールを購入するときは、ポールの高さにも注意しましょう。
単純に日陰や雨を避けることだけを考えると、200cmぐらいのポールでもいいかもしれません。
しかし、タープの下で焚き火をすることを想定すると、240cmぐらいの高さはあった方がいいので、それ以上の高さのポールを購入するようにしましょう。

タトンカ1TCにおすすめのポール

安いポールでタトンカタープを張るならフィールドアのポールが長さの調節ができておすすめです。
直径32mmと十分な太さがあります。

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タトンカタープはハトメ加工が必要?

タトンカタープ ハトメ

タープはその張り方次第で、様々なアレンジが可能です。
特に1TCは、ループが16個もあるので、自由にタープの形を変えることが可能です。
しかし、ここで1点注意があります。

タトンカタープ ハトメ

タトンカのタープには、4隅や辺の中央に、しっかりとしたハトメがあるのですが、それ以外のところでは、布にロープが通せるように切り込みが入っているだけです。

タトンカタープ ハトメ
タトンカタープ ハトメ

このままでも使えますが、強いテンションを何度もかけると、切れてしまうことがあります。

せっかく購入したテントが切れてしまっては大変です。
そのため、必要であればグロメットを使い、ハトメ加工を行いましょう。

基本的に、ホームセンターで販売しているもので大丈夫です。
作業としてはとても単純で、切り込みが入っているところを、グロメットが入るように広げます。
そして広がったところに、グロメットをはめ込む。それだけです。
作業としては単純ですが、指の力がいる作業ですので、女性が1人でやるには大変な作業となります。

タトンカタープは色はコクーン?カーキ?ベージュ?

タトンカタープの色は天候や角度によって見え方が違って見えます。
公式ではcocoon(コクーン)という馴染みのない表記のためイマイチ、ピンとこない方も多いと思います。

タトンカタープ 色 カーキ

張る前に手元で広げてみるとカーキーっぽく見えます。

タトンカタープ 色 ベージュ

日が良く当たる場所で張るとベージュに見えなくはないです。

タトンカタープ 色 コヨーテ

木陰の多い林間に張ってみるとコヨーテのようにも見えます。

タトンカタープの生地・素材は?防水性は高い!

タトンカタープ 生地

タトンカタープの生地はフィールドアのスクエアタープTCやテンマクデザインの焚火タープTCコネクトヘキサと比べると薄くて軽いです。

タトンカタープ比較

シワも付きにくく品質の良さを感じます。

焚火タープ 比較

同じTC素材のスクエアタープTCと焚火タープTCコネクトヘキサよりもサラサラしていてポリエステルっぽく感じます。

TCタープの中でも耐水圧が高い!

耐水圧
タトンカ 1TC タープ 1300mm
チーズタープM(DOD) 350mm
スクエアタープTC 428mm

※尚、焚火タープTCコネクトヘキサは耐水圧の記載はありませんでした。

一人で張れる!タトンカ張りの張り方

タトンカ張り 張り方

居住空間が広く見た目がカッコいいタトンカ張りは一人でも簡単に張ることができます。
アレンジもできますのでタトンカタープを持っている人なら是非、覚えておきたい張り方です。

タトンカ張りに必要なポールとガイロープ

タトンカ張り ポール長さ

ポールは200cm~240cmのものを4本用意します。
全て同じ長さでも良いですし長さを変えて変化をつけても良いと思います。

長さを調節できるポールがあるとアレンジの幅が広がります。

今回は太さが違いますがポールの長さ240cmでタントンを張っていきます。

ガイロープについて

ロープはメインポール用で4本とサブポール用で2本とタープの4つ角をペグダウンするのに4本が必要です。
用意するガイロープの長さはポールが240cmの場合であれば下記を目安に用意しましょう。

  • メインポール用のガイロープ 5m×4本
  • サブポールポール用のガイロープ 4m×2本
  • 4角のペグダウン用 3.5m×4本

タトンカ張りを張る手順

①タープを広げる

タトンカ張り方

タープを広げポールを配置します。
風があるときはペグで仮止めしておくと進めやすいです。

②各箇所のペグダウン

タトンカ張り メインポール ペグダウン

メインポールには2本のガイロープを結びます。
メインポールのガイロープをペグダウンする場所を決めるためにガイロープの長さを自在金具で調整します。
長さはメインポールの長さに合わせます。

タトンカ張り メインポール ペグダウン

ペグダウンはする箇所は写真のようにポールに対して45度を目安にします。

反側のメインポールも同じようにペグダウンしておきます。

タトンカ張り ペグダウン

4角もロープの長さはポールと同じ長さを目安にします。
タープのループにロープの先端を結びタープの中心と一直線になる箇所にペグダウンします。

こちらも4角それぞれ同じようにペグダウンしておきます。

③ポールを立てる

メインポール立ち上げ

メインポールを立ち上げます。
ポールを立ち上げるときはガイロープを少し緩めて立ち上げます。
緩めすぎるとポールが自立しないのでロープの張り具合を確認して調節してください。

タトンカ張り完成

メインポールの2本を立ち上げるとAフレームが出来上がります。
サブポールをハトメに入れてガイロープを張るとタトンカ張りが完成します。

タトンカ張り 張り方

最後にすべてのガイロープの調整を行い整えましょう。

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おすすめのタトンカタープ それぞれの特徴

タトンカタープサイズ

タトンカタープには、それぞれの用途に合わせ、いくつかの種類があります。
ここでは、それぞれのタトンカタープの特徴を解説します。

タトンカ1TCタープ

タトンカタープ1TCは、タトンカタープの中で最もサイズが大きく、人気の商品です。
サイズは445×425cmとなっているため、ファミリーキャンプにおすすめです。
また、風が強い場合は雨が吹き込んでくる場合もあるので、少人数でもスペースを大きく使いたい方は、この1TCを使っています。

形は基本的なスクエアタイプの形ですが、ロープやポールを通すためのループが16個もあるので、様々な張り方が可能となっており、ベテランキャンパーに人気の商品となっています。

重さは2.95kgとなっており、このサイズの大きさのタープと考えれば、比較的軽量となっています。

タトンカ1TCタープはこんな人におすすめ

  • ファミリーや大人数でキャンプをすることが多い方
  • 様々な張り方に挑戦したい、ベテランキャンパーの方

タトンカ2TCタープ

タトンカタープ2TCは、タトンカタープの中で最もコンパクトなサイズとなっています。
ループも4辺に1つずつと、中央に1つあるだけなので、張り方もあまりアレンジできるモデルではありません。

サイズを考えると、多くともお子さん1人の3人家族でのキャンプまでが、適したサイズになっています。
コンパクトになっているので設営がしやすく、ソロキャンプにオススメの商品です。
4つのモデルの中では最も価格が安いので、初めてのTC素材タープとして、とりあえず買ってみたいという方にオススメの商品です。

タトンカ2TCタープはこんな人におすすめ

  • TC素材のタープを初めて買う方
  • ソロキャンプ用にTC素材のタープを探している方

タトンカ3TCタープ

タトンカタープ3TCは、1TCと2TCの間のようなサイズです。
そのため、2TCよりもファミリーキャンプでもゆったりと使える大きなとなっています。

そんな3TCの特徴は、タトンカタープの中で唯一、ヘキサタープのように使える形をしていることです。
対角線を中央にし、翼を広げたように張れるので、開放感が感じられる作りとなっているため、見た目に惚れて購入する方が多いモデルです。

しかしその分、有効面積は長方形の形をしたレクタタイプよりも、少なくなってしまいます。

タトンカ3TCタープはこんな人におすすめ

  • ファミリーキャンプでもゆったりとリビングスペースを確保したい方
  • ヘキサタープの見た目が好きな方。

タトンカ4TCタープ

4TCは横幅はそのまま、縦の長さを2TCよりも1m長くしたモデルです。
そのため、2TCでは大きさが少し物足りないと言う方にオススメのモデルです。

長方形の形をしているので、影を作るスペースは2TCよりもかなり大きくなります。
ループの数も合計10個あるので、張り方のアレンジもできるモデルとなっています。

ソロで使うときは、テントもタープの下に入れるスタイルで、大人数で使うときは独立させて使用するなど、幅広い使用が可能となっています。
「1TCだと大きすぎるけど、2TCだと少し物足りない」という方におすすめの商品となっています。

タトンカ4TCタープはこんな人におすすめ

  • 1TCと2TCの中間サイズのとタトンカタープが欲しい方
  • ソロと大人数、両方で使えるサイズのタープが欲しい方
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まとめ

TC素材を使い、焚き火に強く、アウトドアにマッチするカラーなのでとても人気なタトンカタープ。
それぞれのモデルによって使い方は変わってくるので、購入前にしっかりと自分が使用するスタイルを思い描きましょう。

ぜひタトンカタープで、快適で楽しいキャンプを過ごしてください。

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自然が大好きなアウトドア愛好家。 ライターさんの記事の管理やアウトドア関連の情報を発信しています。

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