ソロキャンプ人口が増え、コンパクト焚火台が注目されている昨今、キャンプメーカー各社がこぞっておひとりさま用のグリルや焚火台を販売しています。
今回はそのなかでも、キャンパーから特に人気の高いDODが販売する、コンパクトソログリル「秘密のグリルちゃん」をご紹介します。
他社のコンパクト焚火台と比較し、秘密のグリルちゃんが優れている点にもスポットを当てていきます。
ダイソーのスタンド付き焼き網と組み合わせることで、思わぬ嬉しい使い方もできます。
秘密のグリルちゃんの魅力を余すことなくお伝えするので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
秘密のグリルちゃん(q1-506)の基本情報
秘密のグリルちゃんの魅力はなんといっても、そのコンパクトさです。
付属の収納袋に収納すると300×70×50mmという小ささになるため、ポケットやバックパックに入れても邪魔になりません。
ソロキャンプはもちろんのこと、バイクでツーリングをする際や、登山に持ち歩くにもおすすめです。
内容物は本体フレーム&メッシュシート、ゴトク兼支柱が2本、焼き網8本と、収納袋で構成されています。
本体フレームは脚を収納しており、組み立て時に開くことでグリルが自立します。収納時は付属のバンドで留められるため、
コンパクトにまとまり便利です。
ゴトクを兼ねた支柱が、フレームの梁の役目を果たしており、ひとつで二役を兼ねているため部材が少ないのも特徴です。
焼き網はあえて1本1本が分かれているため、収納時にかさばらずに済みます。そして汚れた際に洗いやすいのもポイントです。
これだけの部材で、重さはたったの610g。
500mlのペットボトルより少し重い程度なので、持ち運びの際にもそこまで重量は気になりません。
秘密のグリルちゃんの基本的な組み立て方
本体フレームとメッシュシートが組まれているものを広げます。
フレームを束ねていた付属のバンドは無くさないように、必ず収納袋に入れて保管しておきましょう。
フレームに収納されていた脚部を広げます。
組み立て後に誤って脚部が収納されてしまわないように、脚部はしっかり広げ切ります。
ゴトク兼支柱をフレームの穴に入れ、本体が倒れないように支えます。
ゴトク兼支柱を2本ともフレームにセットしたら、焚火台が完成です。
焼き網をセットせず、この状態で使用すれば、コンパクトな焚火台として使えます。
先ほどセットしたゴトク兼支柱に8本の焼き網をセットすれば、グリルとして使用可能です。
ゴトクの波になっている部分に、1本ずつ焼き網をセットします。肉や野菜を乗せるのにちょうど良い間隔になり、
グリルとして不便なく使えます。
8本の焼き網をすべてセットすれば、グリルの完成です。
実際に使用する際は、焼き網は全て取り付けなくても使用可能です。
用途に合わせて焼き網の本数を自由に変更できます。
秘密のグリルちゃんとピコグリルの大きさの比較
重量(g) | 収納時サイズ(mm) | 組立時サイズ(mm) | |||||
幅 | 奥行 | 高さ | 幅 | 奥行 | 高さ | ||
秘密のグリルちゃん | 610 | 300 | 70 | 50 | 340 | 345 | 195 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ピコグリル398 | 440 | 335 | 235 | 10 | 385 | 260 | 245 |
ファイヤーボックスG2 | 900 | 190 | 120 | 10 | 120 | 127 | 190 |
コンパクト焚火台として人気の高いピコグリル398と、キャンプの本場アメリカにて作られたファイヤーボックスG2を、DODの秘密のグリルちゃんと比較します。
まず収納時の大きさは、ファイヤーボックスG2に軍配が上がります。
幅・奥行ともに小さく、そして薄いため、どんなバックパックにもすっぽりと収まる大きさです。
ただしコンパクト焚火台として有名なピコグリル398と比べると、幅こそ同程度ですが、奥行きが約1/3程小さく、秘密のグリルちゃんが持ち運びに便利なのが分かります。
火床がメッシュ製でくるくると丸められるため、これほどのコンパクトさを実現しています。
組立時のサイズも、コンパクトさという観点から見れば、ファイヤーボックスG2が群を抜いて小サイズです。
しかしファイヤーボックスG2は薪をくべる方法が、真上からもしくは側面の穴から薪を差し込むため、秘密のグリルちゃんやピコグリルとは少々異なります。
秘密のグリルちゃんは組み立てるとほぼ正方形、ピコグリルは長方形で、大きさ自体はほぼ同じといえます。
秘密のグリルちゃんに薪を乗せると、このような状態になります。
メッシュ製の火床は想像以上に頑丈で、少々大きな薪を乗せてもびくともしません。
さらにメッシュは通気性が良いため、薪の燃焼効率が良いのも特徴です。
ただし焼き網を使う場合は、乗せられる薪の量が少なくなるので、注意が必要です。
静止耐荷重は約5kgで、薪の他にダッチオーブンを上に乗せることも可能です。
地面から火床のメッシュシートまでの距離が近いため、芝などの植物の上で使用する際には、焚火シートを敷いた方が良いでしょう。
本体に風防が無い形状ですので、風のある日に使用する場合は、別途風防を用意しても良いかもしれません。
同じ量の薪をピコグリルに乗せると、このような状態になります。
秘密のグリルちゃんに比べてフレームが細く、火床も薄いプレートのため、少々心許なく見えますが、それでも静止耐荷重は秘密のグリルちゃんと同じ約5kgまでOK。
多くのキャンパーから支持を得ている訳が理解できます。
前述したとおり、ファイヤーボックスG2は薪のくべ方が異なります。同じ量の薪を乗せると、このような状態になります。
薪を縦にくべる形になりますので、薪の燃焼スピードがはやくなります。その分焚火の炎は大きくなり、コンパクトながら迫力のある焚火を楽しめます。
小割の薪であれば、本体側面の穴から差し込んで薪をくべることも可能です。
その場合は本体上部にゴトクを置いて、調理にも使えます。
秘密のグリルちゃんは2020年10月出荷分から、脚の付け根が改良されました。
以前に比べて安定性が増し、アウトドアという環境で使用する上で、安心感が増しました。
脚の開き角度が以前よりも大きくなり、風などの影響で倒れる危険性が減少しています。
細かい改良ですが、ユーザーにとってとても嬉しいポイントです。
秘密のグリルちゃんの調理について
秘密のグリルちゃんは火床から焼き網までの高さが、約10cmです。
薪を乗せると焼き網までの距離は更に縮まるので、調理時の火力は比較的強くなります。
ただし調理時は薪を追加しづらいので、注意が必要です。
薪を追加するには一度、焼き網を外すのがおすすめです。
ピコグリルは火床から焼き網までの距離が16cmです。
秘密のグリルちゃんに比べると、焼き網までの距離が離れているため、火力はその分弱くなります。
ファイヤーボックスG2は火床から焼き網まで、およそ15cmの距離があります。
ピコグリルとほぼ同じ数値ですが、前述の通りファイヤーボックスG2は、薪を縦に入れるか、小割にして側面の穴から少量ずつ差し込むしかありません。
調理時は上面に焼き網を置くことを考慮すると、薪は側面から入れる事になります。
その場合、火力は弱くなるので、秘密のグリルちゃんほどの大火力は得られそうにありません。
ダイソーの焼き網が五徳として大活躍
冒頭で紹介したとおり、100円ショップのダイソーで販売されているスタンド付き焼き網が、秘密のグリルちゃんと相性が良いです。
焼き網のサイズが27×21cmと秘密のグリルちゃんよりも小型のため、グリル内にすっぽり収まります。
スタンド付きというのも注目すべきポイントで、秘密のグリルちゃんのメッシュシートの下に、スタンドを立てて焼き網を設置すれば、食材を下からの熱だけでなく上からの熱で調理することも可能になります。
ピザのような裏返すことが難しい食材は、本来はキャンプやBBQで調理するのは難しいです。
しかし秘密のグリルちゃんとダイソーのスタンド付き焼き網を利用すれば、調理出来てしまうのです。
秘密のグリルちゃんは火床がメッシュ製のため、熱が真下に向けても放出されます。
この熱を上手く利用すれば、ピザのような食材もキャンプで楽しめるようになります。
上面がこんがりと焼けたら、スタンドを畳んだ網をゴトク上に乗せ換えて、下面もしっかり焼くことが可能です。
秘密のグリルちゃんと、ダイソーのスタンド付き焼き網の相性が良いというのは、このような使い方ができるためです。
ただしメッシュ下での調理は、焼き鳥のような火をしっかりと通さないといけない食材には向きません。
生肉に火を通すほどの火力は無いため、生ものはゴトク上に焼き網を設置して焼く必要があります。
キャンプのような屋外で調理をする場面では、生ものは時間をかけすぎると傷む可能性が高いです。
メッシュ下調理には、ピザのような生ものではない食材が向いています。
薪が熾き火になったら、ゴトク下に焼き網をセットすることができます。
スタンドを立ててメッシュシート上に焼き網を設置すると、食材と火の距離が近くなり、調理の効率が良くなります。
特に肉などの食材は、直接火で焼くと表面ばかり焦げて内側は生焼けになってしまう場合がありますが、
熾き火の遠赤外線でじっくり焼くと、中までしっかり火が通り美味しく焼き上がります。
熾き火までの距離を短くして、遠赤外線の効果で効率よく食材が焼けるので、ゴトク下に焼き網を設置する方法もおすすめです。
ちなみに秘密のグリルちゃんの焼き網は、ピコグリルにもぴったりシンデレラフィットします。
ピコグリルのスピット(ゴトク兼焼き串)は別売りですので、秘密のグリルちゃんの焼き網を使えば、スピットを購入せずに済むのでおすすめです。
秘密のグリルちゃんの耐久性は?メッシュシートの交換について
秘密のグリルちゃんのフレームの耐久性は今回の改良により重心が低く安定していますので多少の重みにも問題なく耐えます。
メッシュシートはおよそ1000℃まで耐えられる、特殊耐熱メッシュが採用されています。
しかし長期間にわたって使用すると、いずれメッシュシートが摩耗して、交換が必要になります。
現在メッシュシートは、DODの公式サイトでのみ取り扱われています。
メッシュシートの交換をしたい場合は、公式サイトのオンラインストアにて、補修パーツ扱いで販売されています。
メッシュシートはフレームにボルトとナットで取り付けてあり、工具を使ってナットを緩めれば誰でも交換可能です。
ユーザーが永く使えるように、消耗品を販売している点も嬉しいポイントですね。
秘密のグリルちゃんは、優秀なコンパクトグリル
ここまで秘密のグリルちゃんについて、その魅力をご紹介してきました。
これだけ使い勝手が良いのに、2020年11月20日時点でamazonにて¥5,200で販売されています。
他社のコンパクトグリルやコンパクト焚火台と比べても、かなりお手頃な価格です。
ソロキャンプやツーリング、登山などで焚火を楽しみたいという方は、DODの秘密のグリルちゃんを検討してみてはいかがでしょうか。