EENOURという会社から発売されているポータブル電源「EENOUR P302」。
ネット検索すると時々見かける製品ですが、2020年に新しく設立されたブランドなので口コミも少なめ…。
今回はそんなEENOUR P302の使い勝手をレビューしていきます。
キャンプはもちろん、ワ―ケーションのお供や防災グッズとしてポータブル電源の購入を考えている人におススメの製品ですよ。
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EENOUR P302の見た目をチェック!
コンパクトでアウトドアらしい印象が◎
大きさは21.5 x 15 x 20.5 cm、重さは約3㎏とコンパクト。持ち手の下がやや窪んでおり、しっかりと持ちやすい形になっています。
持ち手は収納できないので本体の上に重ねて物を乗せられません。
その代わりに隙間にコードや充電中のスマホを置く等、プチ収納場所として利用できます。
ブラック×グリーンの落ち着いた色合いで、アウトドアっぽさがあります。
底には滑り止めとしてゴムがついていますので、ある多少傾斜がある場所に置いても転倒しません。
パッと見て使いやすい工夫がされている
正面のポートは全部で13個。
ポートが多いとごちゃごちゃしがちですが、EENOUR P302は出力や端子の種類ごと良くまとまっている印象です。
さらに各ポートに何Wまで出力できるのか記載があるので、接続するときに一目で出力が足りているか確認できます。
説明書をいちいち確認しなくても良いところが地味に嬉しいです。
ディスプレイは電源を入れると電気の残量が5段階で表示されます。
そのほかにもUSB接続、DC・ACのオンオフ、照明のオンオフが表示されます。
EENOUR P302の基礎スペックは?
本体の裏にしっかり情報が記載されています。
充電容量296Whと同価格帯のポータブル電源のなかでも多い方で、安心感があります。
基本の充電時間は4時間弱とこれだけでもなかなか早い方ですが、後で紹介するACアダプターとType-Cからの同時充電を行えば3時間弱で充電が可能です。
EENOUR P302を使ってみる!
付属品は何が入っている?
本体のほかに、箱の中に入っているのは以下の通り。
とりあえず本体を充電するのに必要なものは一通りあります。車まわりのケーブルも揃っているので開けてすぐにどこでも使えそうです。
- 取扱説明書×1
- ACアダプター×1
- ソーラー充電用ケーブル×1
- シガーライタープラグコード×1
- シガーライターメスソケット×1
- Type-C to Type-Cケーブル×1
充電の方法は豊富、しかも早い!
充電方法は以下の4通り。
- ACアダプター
- シガーアダプター
- Type-C
- ソーラーパネル
EENOUR P302のすごいところは、ACアダプターとType-Cからの同時充電で充電時間を短縮できるところです。
なんと最速2時間で充電できます。
ただし、Type-Cの充電器は付属していないので別途自分で用意する必要があります。
シガーライタープラグコードを使えば車の運転中に充電し、目的地に着いたらバッテリーで電化製品を動かすことができます。
車中泊や車移動で何日もキャンプをする場合に便利です。
出力方法も豊富で何でも充電できる!
出力方法は以下の通りです。
全部で13ポートあり一般の人が使う電気製品はほぼ網羅できるでしょう。
- USB Type-A(3ポートうち1つはQC3.0対応)
- USB Type-C(1ポート)
- シガーライターソケット(1ポート)
- DC12V(4ポート)
- ACコンセント(4ポート)
USBはType-A、Type-C合わせて4つポートがあり、うち1つはQuick Chargeに対応しています。
個人的にはType-CもPower Delivery(PD)という規格で最大100Wの出力に対応しているので、PDに対応しているノートPCを充電できるのが嬉しいポイントです。
少人数で普通のキャンプをする人は「こんなにUSBポートはいらないよ…」と思うかもしれませんが、たくさんガジェット類を使ってワ―ケーションを考えている人には嬉しい機能ではないでしょうか。
デフォルト使用方法はこんな感じ
また車用品でよく使われるシガーライターソケットもついているので、車のメンテナンスにも便利です。
筆者は電動ポンプを接続して車のタイヤの空気入れに使っています。
他にも車載の冷蔵庫をテント内で冷やし続けられ、電動ポンプがあればエアベッドも膨らませられますのでより快適な環境を整えられます。
ACコンセントは4つと数はありますが合計で300Wまでしか使用できません。電気ストーブなど高い消費電力の暖房機器は使えない場合があるので注意が必要です。筆者は消費電力の少ない電気毛布を接続して暖をとっています。
裏には点灯パターン豊富な照明まで付いている
EENOUR P302の裏面は全面照明になっています。
点灯パターンは5種類。スイッチを押すごとに低→中→高→点滅→SOSの順で点灯します。
最大500ルーメンとかなり明るく、低でも手元を、高の場合は自分のサイト全体はしっかり照らしてくれます。
点滅やSOSパターンも用意してあるので、災害時にも配慮した作りになっているのが安心ポイントです。
正直なところキャンプらしい雰囲気はありませんが、急にランタンが使えなくなったときや夜中探し物をするときなどに便利です。
EENOUR P302の使い心地は?
多機能ゆえに使い方にちょっとだけ癖がある
色々なポートに対応しているEENOUR P302ですが、ポートごとに微妙にオンオフの操作が違いますので表にまとめてみました。
USBポート | 充電コードを接続したら自動的に充電開始 |
---|---|
DCポート | 電源ボタンを3秒長押し→DCボタンを1秒押す |
ACポート | 電源ボタンを3秒長押し→ACボタンを3秒長押し |
ポートによってボタンを押す長さが違うので、初めて使うときに混乱しました。
ここは統一してほしかったところです。DC・ACポートは接続しただけでは給電されません。
しかし逆に言えば、扇風機やヒーターなどコンセントが接続されているだけで電気を使ってしまう電化製品を使っていても、出力ボタンをオフにすれば節約になります。
実際どのくらい使えるの?使ってみた感想は?
筆者は充電が満タンの状態からアクションカメラを2回充電、スマホを2台充電、電気毛布を連続7時間使うことができました。
寒い中でも定期的にファンが回りだすので、枕元に置いておくと少しびっくりします。
ノートパソコンのファンと同じくらいの音の大きさですので、足元に置いておけば気にならない程度です。
結果として2人で1泊2日のキャンプで困ることはありませんでした。
まとめ
コンパクトな見た目に対し、1泊2日のキャンプに十分な容量と豊富な出力ポートを備えたEENOUR P302。
付属品も多く表示も親切なので、初ポータブル電源の人も買ってすぐに使い始めることができます。
これだけの機能が詰まって2万円台で購入できるのはお得と言えるでしょう。
キャンプで色々なデジタル機器を使いたい人、ワ―ケーションを考えている人、災害に備えたい人は一度検討してみてはいかがでしょうか。