焚き火の着火には準備がとても大事です。
焚き火の着火がスムーズにいくととても気持ち良くキャンプの満足感が上がりますし少し上級者になった気持ちになります。
今回はそんな焚火の着火の準備の一つバトニングについて必要性や、やり方について解説します。
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バトニングの意味
バトニングとは大きくとらえるとバトンという木の棒でナイフの背をたたき木材を切ったり割ったり加工することです。
バトニングは焚き火の焚き付けの小割を作ることだけを目的としたスキルではなくブッシュクラフトやサバイバルでは様々なシーンで使われます。
例えばポットクレーンやベイルノッチといった焚き火の調理時に活躍するツールもバトニングによって作ることができます。
焚き火の着火でバトニングやフェザースティックが大活躍!
焚き火の着火は準備が重要で怠ってしまうと火が着かずに準備が台無しになってしまいます。
焚き火の着火を失敗してしまう原因は小枝(薪の小割)の準備不足によって、火種ができても大きく育てられないことがあります。
焚き火の着火の鉄則は燃えやすい小さな枝から、すぐには燃えない太い薪へと順番に火がうつっていくのが理想です。
小さな火種をフェザースティックを準備して大きな火種にして、フェザースティックで大きくなった火種を更にバトニングで小割にした薪へと移して徐々に火が大きくなっていきます。
ですので、焚火の着火の準備時には薪の小割をバトニングで用意する必要があるのです。。
斧や鉈ででの薪割でもある程度までは細く割ることもできますがナイフでのバトニングの方がやりやすい場面も多々ありますのでバトニングができると重宝します。
バトニングやフェザースティックは必要?
現実的に100均の着火剤などがあれば、ある程度細めの薪を用意すれば着火はできてしまいます。
必ず必要かというとそうではありませんがバトニングやフェザースティックでの着火はブッシュクラフトやキャンプを楽しむ中の一つのイベントとしてサバイバルな気分を味わうのも良いものです。
バトニングの準備!シースナイフとバトニング棒
バトニングに主に必要なのはナイフとナイフの背をたたくバトンという棒です。
その他に安定した作業台とキャンプグローブがあると安全にバトニングをすることができます。
バトニングに適したナイフ
バトニングに適したナイフは刃厚がある程度あり丈夫なシースナイフであることが重要です。
バトニングのナイフについてはコチラの2記事が参考になりますのでお暇な時にチェックしてみてください。
ナイフの背をたたくバトン
バトンはこん棒のような形のものが持ちやすくたたきやすいですが薪割りの時の薪でも構いません。
木材でありナイフを破損させない程度の硬さの素材であることが重要です。
専用のバトンがない場合は落ちている太めの枝で作ることもできますし薪の中から持ちやすくて多少重みがありそうなものを選んでバトンとして使うこともできます。
バトニング棒の作り方などはこちらを参考にしていただければと思います。
安定感のある作業台
バトニングをする時には安定した土台がないと非常にやりずらいです。
ぐらついた状態でバトニングを行うとケガの原因にもなりますので安定した作業台を用意しましょう。
あると安心感があるキャンプグローブ
木材を素手で触る場合には注意が必要です。特に広葉樹の薪はささくれが多く木のトゲが刺さります。
できればキャンプグローブがあれば安全にバトニングをすることができますので安価なもので構わないので用意した方が良いです。
ちなみに軍手は網目が粗いのでないよりはマシですがあまりおすすめではありません。
バトニングでの薪割で失敗しない焚火の着火
焚火の着火で失敗しないためにバトニングで焚き付け用の小割をいくつか作る必要があります。
着火時に必要な小割の量や木材の種類について少し解説します。
焚火の着火に針葉樹が最適
薪には針葉樹と広葉樹があり針葉樹は油分がおおく着火しやすい特性があり広葉樹は硬く火保ちが良いという特性があります。
そういったことから着火時には針葉樹が向いています。
針葉樹はバトニングもやり易い
広葉樹は硬く繊維が詰まってますのでバトニング初心者の方には少し難しい傾向にあります。
初心者の方は針葉樹のバトニングから試してみることをお勧めします。
また、バトニングの木材を選ぶ際に避けたいのが太い節がある木材は硬いので選ばないようにしましょう。
木材の節は非常に硬くバトニングが難しいだけでなくナイフの破損の恐れもありますので出来るだけ選ばないようにするべきです。
斧や鉈でバトニングできるサイズに薪割り
バトニングは太い薪の状態で行うのは無謀であり危険です。
バトニングができる薪の太さは直径2センチ~3センチ程度まで斧や鉈で薪割りをしましょう。
初心者におすすめのホームセンターの針葉樹
初心者の方がバトニングの練習をするのに適しているがホームセンターの資材用の木材です。
表面を削ったり加工されていない木材は非常に安くて形が整っているのでバトニングやフェザースティックの良い練習になります。
長さを調節
初心者におすすめのバトニングのコツとして薪の長さが短い方が割りやすいです。
通常の薪よりも短くのこぎりで切ってバトニングするとナイフが途中で止まりにくく、やり易いです。
焚火用の小割を作る!バトニングのやり方とコツ!
バトニングのやり方とコツを紹介していきます。
バトニングは誰でもできる簡単なスキルです。
はじめは難しく感じるかもしれませんがやってみると簡単で楽しさがわかると思います。
バトニングを始めるための環境
バトニングする際には安定した作業台と周りの環境を整えて安全な状態で行いましょう。
薪の中からできるだけ平らで安定感の良いものを地面に少し埋めてがガタツキがないように設置しましょう。
バトニングのナイフの持ち方
バトニングをする時は利き手ではない方でナイフを持ちます。
ナイフはすべての指でしっかりと握りナイフの背をたたいても飛んでいかないようにしましょう。
とはいえ力みすぎも良くないので肩の力は抜いて準備します。
木材にナイフを添える
木材の断面にナイフの刃を当てます。
ナイフの手前付近を少し食い込ませて切れ目をいれると木材がグラつかず安定して安全にバトニングをすることができます。
木材に添えるのはナイフのハンドルに近い方に添えます。
バトニング棒でナイフの背をたたく
バトニング棒(薪)でナイフの背をたたきます。
まずは木材の真上をたたきナイフを食い込ませます。
ナイフが木材に完全に埋まってからはナイフのハンドルの反対側をたたいて割りすすめます。
ナイフをひねり割く
ナイフが半分くらいまで入ればナイフをひねり裂くことができます。
少し、コツがいりますが木目に沿って綺麗に割れていくので気持ちよいです。
バトニングのナイフが抜けにくくなることも
バトニングをしているとナイフが木材に挟まれて抜けなくなることがあります。
その場合は無理やり引き抜くと危険ですので反対向きにして軽くたたいてみてください。
少しずつナイフが外れてくると思います。
バトニングで小割を作る太さは?
焚火で着火するための焚き付け用の小割は15本程度あると太い薪に火をつけ安定した焚火を作ることができます。
小割の太さは鉛筆や割りばしくらいの太さのものを7~8本と親指くらいの太さのものが7~8本程度あれば着火がしやすいです。
小割を組んで焚火の着火をする
バトニングでできた小割とフェザースティックがあれば焚火の着火をすることができます。
着火しやすい薪の組み方のポイントは2つで
①熱がこもり外部の風を受けにくくすること
②上昇気流をうまく活用すること
熱がこもりやすく上昇気流を活用できる組み方をすれば焚火の着火は比較的成功します。
初心者の方はコチラの笹掛け型の組み方で試してみてください。
枕木を置き
焚火台に太めの薪を1本~2本を置きます。
小割を立てかける
細い小割を内側に並べます。
さらに外側にいくにつれて太い薪を組んでいきます。
真ん中に火種をいれた時にできるだけ熱がこもりやすいように組むのがポイントです。
フェザースティックに火をつける
フェザースティックを真ん中の空間に入れます。
フェザースティックに火をつけてると大きく燃え上がり徐々に太い薪へと火が移り安定した焚火になります。
オピネルナイフでバトニングはできる?
オピネルナイフはバトニングには不向きです。
刃が薄くかける恐れがあるのとグリップとの接続部分が不安定ですので非常に危険です。
オピネルナイフのような折りたたみ式のナイフは携帯性には優れていますが刃やナイフ事態に負担が大きい作業をするのは避けた方が良いです。
バトニングで作れるポットクレーン
バトニングを覚えると荷物を極力減らしたブッシュクラフトのようなキャンプができるようになります。
例えばトライポットを持っていかなくてもポットクレーンを現地でつくり調理に使うことができます。
ソロキャンプでちょっとした空いた時間に楽しむのも良いのではないでしょうか。
まとめ
バトニングは必要かといえばできなくても焚火は楽しめますが、焚火の着火を着火剤を使わずにできるといざというときに役立ちます。
折角の、自然を感じるキャンプですので人工的なものを極力、減らして敢えて難しいことにチャレンジしてみるのも良いのではないかと思います。
できた時の喜びはひと際、大きいと思います。