工夫次第で様々な張り方を楽しめるアレンジ豊富なDDタープですが、張り方によって様々な長所が生まれます。大人数でデイキャンプを楽しむ場合や、ソロでタープ泊を楽しむ場合、雨など悪天候の場合など、それぞれのシーンに合わせた張り方を抑えておくことでDDタープをより快適に使用することができます。
今回は様々なシーンを想定したおすすめのDDタープの張り方についてご紹介いたします。
尚、DDタープは3×3や4×4でお馴染みの正方形タープを用いた張り方となります。
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DDタープはアレンジ次第でオールシーズン使用できる
他のタープと比較しても大変コンパクトに収納でき、軽量のため持ち運びも便利なDDタープですが、軽量であるがゆえに生地が薄くて暖かい時期しか使えないのではないかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ご安心ください。DDタープは生地こそ薄手なものの、耐水圧3000mmと安心のスペックを誇っています。
耐水圧とは生地にしみこもうとする水の力を抑えようとする性能値を表しており、3000mmの目安としては通常の雨からやや強めの雨程度であれば問題なく防ぐことができる耐水圧です。
テントの中でも耐水圧3000mmは生地として十分なスペックですので、夏場はもちろんのこと、冬場も猛吹雪など最悪な天候でなければ暖の取り方次第で十分タープ泊を実行できます。
デイキャンプにおすすめの張り方
DDタープは工夫次第でテントのように使用できるのが大きなメリットですが、まずは気軽にデイキャンプなどで使用する際に便利なタープとしての張り方をご紹介いたします。
日差しの少ない公園や砂浜などでは照りつける太陽の日差しをいち早く防ぎ、デイキャンプを楽しみたいですよね。
おすすめの張り方を抑えてスムーズなタープ設営を実行しましょう。
おすすめ①ポールを2本使用した張り方!Aフレーム
まずはタープとしては最もオーソドックスなポールを2本使用した張り方のAフレームです。
市販のヘキサタープと基本的には同じ立て方となります。
図の17番と3番をポールアップします。
ポールはロープ2本で張ることで安定感が増します。
空間を広く取れるようにポールはなるべく高く設定した方が良いですが、横からの日差しが気になる場合はポールを少し低めに調整して日陰となる部分を広げるのも良いでしょう。
あとは四隅の1番、5番、15番、19番をロープで張ります。
こうすることで上からだけでなく両サイドからの雨風を防ぐことができる三角屋根の広々空間を簡単に作ることができます。
ポールを立てた2方向は空いているのでグループで使う際にも出入りが楽にできます。
慣れてしまえば10分程で簡単に立てることができるので初心者にもおすすめです。
おすすめ②ポールを4本使用した張り方
先ほど紹介した張り方よりもより開放的な空間を作ることができる張り方です。
Aフレームにポール2本を追加して合計4箇所をポールアップします。
ポールで立ち上げない方はロープで張ります。
上からの日差しを避けることができロープで張った面が目隠しにもなるため、隣との境界が気になる場合などにおすすめの張り方です。
出入り口は3方向取れるのでより開放的な空間が作れます。
雨天の場合はポールを少し高く設定して傾斜を作ることで雨が目隠し側に流れやすくなります。
強風や雨に強いDDタープの張り方ポイント
タープを立てることで簡単にプライベートスペースを作ることができますが、強風や大雨の日は少し心配になってしまいますよね。
このまま風にあおられて飛ばされてしまうのではないかと気にし始めると存分にアウトドアを楽しめないかもしれません。
そんな心配を少しでも和らげる方法として、より強い張り方となるポイントをご紹介いたします。
ポイント①タープの高さを低く設定する
まず簡単にできる方法としてタープの高さを低く設定する方法が挙げられます。
タープを高めに設定しタープに高さを出すことは縦の空間を広げることに繋がり、大人でもかがまずに出入りできるなどメリットも大きいですが、悪天候の日には要注意です。
高さを出す張り方はタープ側面が広く空いてしまうことが多く風の通り道も広くなるため、ポールを複数のロープでしっかりと固定したつもりでも風向きによっては下から勢いよく吹き上げる風によってタープが飛ばされてしまう危険性があります。
風の強い日はなるべくタープの高さを低く設定し、全体の空間を低くすることで風の影響を最小限に食い止めることができます。
ポイント②風向きを意識して張る
タープを張る場所を選ぶ際には風向きを意識して張ることも重要です。
まずタープを張る際に全体の構成を考えた時、風上に位置するポールから立てることを意識しましょう。
実際にタープ設営時に経験のある方も多いかもしれませんが、風が強く吹いている日の設営は安定していないタープが簡単になびいてしまい、タープが丸まってしまったり、向かい風の場合は自分の方へポールがなびいてわずらわしく感じたりとポール1本立てるだけでも大きな手間がかかってしまいます。
ここで事前に風向きを把握し風上から意識して立てていくことでそれらのわずらわしさを減らすことができ、スムーズなテント設営に繋がります。
またタープを立てる高さの構成にもポイントがあります。
「風上側はタープを低く、出入口側は風下側」に設定することです。
風上側を広くとってしまうと勢いよく風がタープ内に入ってしまい、タープが風に大きくあおられてしまう形となります。
そのため風上側はなるべくタープを低く設定し風の影響を軽減し、また利便性も考えて出入口側は風下側に広く設定することで悪天候でもより快適にキャンプを楽しむことができます。
強風時はタープの破損やペグが抜ける等の危険がありますので状況によってはタープを張るのは避けましょう。
ポイント③立木を利用する
タープを張る環境にもよりますが、近くに木々が生い茂るような環境であれば立木をうまく利用しながらタープを設営しましょう。
大地に力強く根を張り巡らせた木々はどんな頑丈なタープポールよりも安定感があり風にも強いです。
枝や葉が生い茂った木は日よけや雨よけの効果もあるので一石二鳥ですね。
またタープ泊などでDDタープをテントのように張る際、テント後部にサブポールを用いて室内の空間を広くとる方法がありますが、サブポールは風の影響を受けやすく心配な点もあります。
その点を踏まえてDDタープを張る位置や向き、そして立木の位置を考慮してサブポールに立木を用いることで室内を広くとりながら安定感を保つことができます。
また、タープをピンと張ることで雨水もたまりにくく崩れにくくなりますので心がけて張ることをお勧めします。
タープ泊はクローズできる張り方がおすすめ
最近ではソロキャンプの影響もあり道具の軽量化、簡略化を重要視するキャンパーが増えています。
キャンプを楽しむ中で最も重要な道具ともいえるテントは大きくかさばりやすいため、テントを持たずDDタープをテントがわりに代用するタープ泊を楽しまれる方も増えています。
DDタープでタープ泊を楽しまれる際におすすめしたいのは入り口をオープンスタイルとクローズスタイルのどちらも対応できる張り方です。
焚き火や食事を楽しむ際にはオープンスタイルで入り口を開放的にすることで火元の安全性を保ちながらより自然と近い距離で至福の時間を過ごすことができます。
就寝時はクローズスタイルでプライベートな空間を区切ることで安心感が生まれ、より快適に眠ることができます。
快適なタープ泊の張り方と注意点!ソロキャンプ・ブッシュクラフトにおすすめ!
タープ泊におすすめの張り方
タープ泊に用いられる張り方は様々な方法がありますが、今回は先ほど紹介したようにオープンスタイルとクローズスタイルの両方に対応できるおすすめの張り方をご紹介いたします。
おすすめ①ビークフライ
ビークフライはシェルターのような見た目でグランドシートがわりに座面も確保できるためタープ泊には最適な張り方です。
ビークフライはDDタープを裏返した状態にしてA部分をペグダウンします。
ペグダウンした3点を結んでできる三角形部分がグランドシートの役目を担う部分となります。
続いてPの位置にポールを立てます。
ポール上部にRの個所のループを引っかけ、その上にポール固定に用いるロープを1、2本かけてPの位置にポールを立てていきます。
これでフルクローズ状態は完成です。
重なり合うループをカラビナで引っ掛けることで出入口をクローズできます。
オープンスタイルの場合はポールをもう1本用意します。
用意した2本目のポールの立てる位置はなるべくシワができないようにバランスを見ながら決めましょう。
これでオープンスタイルの完成です。
おすすめ②ステルス張り
見た目としてはかなりテントに近い形状の張り方です。
張り方は少し複雑ですが、オープンスタイルとクローズスタイルの変更も容易なのでおすすめです。
まずは2番、4番、6番、8番をペグダウンしていきましょう。
続いて15番を16番の位置へ、19番を18番の位置へそれぞれスライドさせてペグダウンします。
その後ポールを13番へ立てていきます。
今回は幕内へ直接ポールを立てるため、ポールの突起でタープを傷めないようポールエンドボールなどを用いて立てましょう。
ポールの高さは140cm前後が適切です。
最後に7番へロープを固定し、前方にロープを引いてペグダウンすればベースの形が完成です。
オープンスタイルの場合は16番、18番にロープを取り付け、それぞれ後方に位置する6番、8番へロープを引きながらペグダウンします。
また居住空間を少しでも広げたい場合はサブポールを1本用意します。
7番のループにロープを取り付け、引っ張りながら17番後方へ用意したサブポールに引っかけそのままペグダウンして固定します。
中に短いポールを立てても簡易的には居住空間を広げることも可能です。
ステルス張りのタープ泊として使う場合のは出入口中央部でペグダウンすることでクローズスタイルを作ることができます。
ペグダウンする箇所が多い張り方なので最初は面倒に感じるかもしれませんが、幕内は縦にも横にもある程度広い空間が確保できるので快適に過ごすことができます。
他にも便利なDDタープの張り方
アレンジが豊富なDDタープは他にも沢山張り方があります。
それぞれの張り高を詳しく解説していますのでそちらも参考にしていただければと思います。
ダイヤモンド張り
パスファインダー張り
まとめ
DDタープは様々な張り方を楽しむことができ、それぞれの張り方にメリット、デメリットが存在します。
環境や楽しみ方に合わせて最適な張り方を覚えておくことで、荷物を軽量化することができ、キャンプには欠かせない優秀なタープであることを実感することでしょう。