キャンプでの楽しみといえば、焚火を囲んで過ごす時間をあげるひとは多いのではないでしょうか?
ソロでもグループでも、焚火を囲むとなぜかまったりと心地いい雰囲気になります。
そこに一杯のコーヒーがあれば、より豊かな時間を過ごせるでしょう。
せっかく焚火を囲んでのコーヒータイムを楽しむなら、直火にかけられるケトルを使うのはどうでしょう。
パチパチと火のはぜる音、シュンシュン上がる湯気の音、コーヒーを淹れる香り。
五感で楽しむ焚火でのコーヒータイムはキャンプでしか味わえない至福のひと時です。
今回はアウトドアでのケトル選びのポイントと、おすすめのケトル10選をご紹介します。
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キャンプ用ケトル選びのポイント
これからキャンプ用ケトルを購入するなら、使うシーンに合わせたものを選ぶとよいでしょう。
例えば、ソロキャンプならコンパクトで、中にコーヒー豆などが収納できるやかんタイプのもの。
ファミリーキャンプなら大容量のお湯を沸かせる縦長型。
そして、コーヒードリップをしたいなら注ぎ口が細いものなど。
このように、キャンプでお湯が必要なシーンは、使う人によって案外異なるものですよね。
自分がどのような使い方をしたいか、以下の3つのポイントをイメージしてから選ぶと、自分にあったケトルが見つかりやすいでしょう。
- 使用人数(ソロ、カップル、ファミリーなど)
- 使用場所(登山、グランピングなど)
- 目的(湯沸かしもできて調理もできる コーヒードリップができるなど)
ケトル選びのポイントをイメージできたら、次にケトルの種類について詳しく見ていきましょう。
キャンプで使えるケトルの種類
キャンプで人気のあるケトルには、以下のような種類があります。
①縦長型ケトル
焚火でお湯を沸かすのに一番適したケトルです。大容量のお湯を沸かすことができるので、ファミリーキャンプなど大人数で使用したい時におすすめです。
素材も丈夫なものを使用してるので、焚火の強い炎でもOK。重量と大きさがそれなりにあるので、他のタイプに比べて携帯性では劣ります。
②やかん型ケトル
そこが平らになっているので、熱の伝わりが早くすぐに沸かすことができます。
大きさもコンパクトで軽いものが多く、持ち運びにも便利です。1~2人用なら十分な量のお湯を沸かすことができます。
持ち手部分が短いものやプラスチックを使用しているものは、バーナーやコンロでの使用をおすすめします。
③寸胴タイプのケトル(クッカー型)
片手鍋の背が少し高くなったようなデザインのケトルで、お湯を沸かすだけでなく煮炊きもすることができます。
ケトル兼クッカーといったところでしょうか?中に他のクッカーなどをスタッキングできるので、荷物を少なくしたい登山などに向いています。
持ち手があり、コーヒードリップもできますが、これも重量があるのでお湯の量を少なくしてドリップした方がよいでしょう。
クッカーとして代用できるのメリット
この寸胴タイプのケトルであればクッカーとしても使えるので極力荷物を減らしたいバックパックのソロキャンプなどには重宝します。
他にも様々な種類のケトルが発売されていますが、主だったものはこの3種類です。次にケトルの性能を決める大事なポイント、素材に着目してみましょう。
キャンプで使えるケトルのの素材
ケトルの素材には様々なものが使われていますが、代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
- ステンレス
- アルミ
- 銅
- ホーロー
ステンレスのケトル
焚火での使用に向いている縦長型ケトルの多くが、ステンレスを使用しています。
耐熱性・耐久性に富みとても丈夫。アウトドアでの使用にも十分耐えうる強さをもっているため、他のキャンプギアにもよく使われている素材です。
熱伝導率が低いためお湯はゆっくり沸きますが、その分、一度沸いたら温度が冷めにくい特徴を持っています。
汚れても重曹を使えば煤などもきれいに落ちます。
銅のケトル
銅は熱伝導率がとても高くお湯がすぐに沸くのが一番の特徴です。加えて、銅は殺菌効果が高いためお湯を衛生的に保つ特徴もあります。
他の素材のものと比べると値段はお高めなものが多いです。
また、あるていどメンテナンスは必要ですが、使い込むほどに味わいが出てくるので、一つのものを長く愛用したい方におすすめです。
使い込まれて味わいがました銅のケトルは、キャンプサイトでひときわ目を引くことでしょう。
参照元 Amazon
イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトルのように底面のみ銅を使っているケトルもある。
アルミのケトル
アルミも銅ほどではないものの、熱伝導率が高い素材でお湯を早く沸かすことができます。
とても軽量なので荷物を軽くしたい登山などにおすすめです。
値段もお手頃なものが多く、初心者にも手に取りやすい素材です。
反面、ステンレスなどに比べると耐久性が劣るため、歪みや凹みがでやすいのがデメリットになります。
参照元 Amazon
ホーローのケトル
ホーローは鉄などの金属に、ガラス質のコーティングをした素材です。
煮込み鍋など家庭用のキッチンウェアのイメージが強いですが、耐食性・耐酸性・耐久性に優れているので、アウトドアでも人気の素材です。
特に、においが移りにくいのでコーヒーを淹れるのにも適しています。
カラーバリエーションも豊富なので、グランピングなどおしゃれなキャンプを楽しむ人にとても人気です。
参照元 FIRESIDE公式ページ
このように、素材によってもケトルの性能や見た目に違いが出てきます。
前述したケトルの種類と合わせて、素材にも注目してみましょう。
コーヒードリップするなら細口タイプ
種類、素材とみてきたところで、注ぎ口の特徴を見ていきましょう。
コーヒードリップは、細く円を描くようにお湯を注ぎます。
ケトルの注ぎ口は、家庭用のやかんやドリップポットのように、注ぎ口がついているものと、広口になっているものがあります。
広口タイプのものはお湯を細く注ぐのが難しいのでドリップには向いていません。
コーヒードリップをしたいのなら、注ぎ口がついているものがおすすめです。
また、広口タイプのものでも、ケトル用の注ぎ口が販売されているので、そちらを活用するといいでしょう。(ケトル用注ぎ口についてはのちに詳しくご紹介します。)
以上がアウトドア用ケトル選びのポイントになります。
それでは、ここからはおすすめのアウトドア用ケトル10選をご紹介いたします。
ご自身のキャンプシーンを想像しながら参考にしていただければ幸いです。
①コールマン ファイアープレイスケトル
アメリカのアウトドアブランド・コールマンの縦長型のケトルです。
大容量なのでファミリーキャンプなどに適しています。全体がステンレス製なのでかなり強い焚火でも問題なく沸かすことができます。
取っ手が大きめで安定感があり、注ぎ口部分にはふたがついているので灰がお湯に入るのを防ぎます。
ケトルから直接コーヒードリップも可能です。価格も他のメーカーの縦長型ケトルと比べるとコスパがいいのが魅力です。
丈夫さ、使いやすさ、容量、総合的に見てバランスのとれた製品だと思います。
種類 | 縦長型 |
---|---|
大きさ | 13×22×23(h)cm |
重さ | 570g |
素材 | ステンレス |
焚火 | 〇 |
②ユニフレーム キャンプケトル
新潟県燕市に本社があるアウトドア用品総合メーカー・ユニフレームの縦長型ケトルです。
傾いてもお湯がこぼれにくい蓋、つるしやすいツル部分など、使う側の視点にたったものづくりを心掛けているという印象をうけます。
表面処理の技術が高いため、煤がついてもきれいに落ちます。注ぎ口はお湯を細くだすことができるため、コーヒードリップも上手にできます。
こちらも注ぎ口に灰の侵入を防ぐ蓋がついています。
随所に精巧な造りがひかる逸品です。
種類 | 縦長型 |
---|---|
大きさ | φ13×22(h)cm |
重さ | 580g |
素材 | ステンレス |
焚火 | 〇 |
③トランギア ステンレスノブケトル
スウェーデンのアウトドアブランド・トランギアのケトルです。
蓋のつまみ部分がステンレスでできており、取っ手のゴムカバーは着脱可能なので焚火で使うことができます。
本体部分はアルミ製で熱伝導率がよくすぐにお湯が沸きます。
小型なので、同ブランドのクッカー内にすっぽり収まるなど携帯性にすぐれています。少人数キャンプやバイクツーリングなどに最適ですね。
種類 | やかん型 |
---|---|
大きさ | φ15×8.5(h)cm |
重さ | 176g |
素材 | ステンレス |
焚火 | 〇 |
④スノーピーク ケトルNo1
金属加工で有名な、燕三条に本社をおくスノーピークのケトルで、寸胴型タイプなので、お湯を沸かすだけでなく、調理にも使えるので便利です。
取っ手や吊り下げ部分は本体と一体化するので収納性に優れ非常にコンパクト。
焚火での使用は可能ですが、トライポッドなどでつるすと少し斜めになるので、コンロやバーナーの方が適しているかもしれません。注ぎ口は滑らかで、コーヒードリップもしやすくできています。
種類 | 寸胴型 |
---|---|
大きさ | φ12×8(h)cm |
重さ | 255g |
素材 | ステンレス |
焚火 | △ |
スノーピークの寸胴型ケトル
スノーピークには縦長型のクラッシックケトルという商品もあります。
⑤ロゴス ザ・ケトル
コスパのいい製品で、ファミリー層から人気の高いロゴスのケトルです。形はやかん型で、黒いマットなカラーは鋳物のような味わいがあります。表面にアルマイト加工がなされ、これにより耐久性が格段にアップし、通常のアルミより丈夫にできています。
底面がフラットなデザインは携帯性に富むだけでなく、熱の接地面が多くお湯が早く沸騰します。やかん型タイプには珍しく、注ぎ口がとがらせてあるので、お湯を細く注ぐことができます。これによりコーヒードリップもしやすくなっています。
種類 | やかん型 |
---|---|
大きさ | φ15×6.2(h)cm |
重さ | 150g |
素材 | アルミ |
焚火 | △ |
⑥イーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル
ノルウェーのアウトドアブランド・イーグルプロダクツのケトルです。その名の通り、焚火でお湯を沸かすための工夫が随所に施されています。
全体はステンレスを使用していますが、底面は熱伝導率が高い銅メッキ処理がされています。
このおかげでお湯が沸きやすく、冷めにくいステンレスと銅のいいとこどりを実現。ツル部分は二本ついていて、より安定して焚火につるすことができます。
ツートンカラーと二本のツルがスタイリッシュで、ノルウェーだけでなく世界中にファンがいます。機能性を追求した「用の美」は世界共通ですね。
種類 | やかん型 |
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大きさ | φ14.5×7.4(h)cm |
重さ | 236g |
素材 | ステンレス 銅メッキ |
焚火 | 〇 |
⑦PETROMAX(ペトロマックス) ティーケトル
ドイツの老舗ランタンメーカー・ペトロマックスのケトルです。縦長型とやかん型の中間のような見た目で、本体は取っ手も蓋も含めてステンレスでできているため焚火で使えます。注ぎ口の部分がティーポットのように細くできており、コーヒードリップがしやすいのがポイントです。
また、取っ手部分は大きめに作られていて、吊り下げてもぶれることが少ない造りです。コロンとしたフォルムはレトロでかわいらしく、ドイツの製品ですが日本家屋にも馴染みそうなアイテムです。IHでも使用可能。
種類 | 縦長型 やかん型 |
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大きさ | φ13.5×15(h)cm |
重さ | 630g |
素材 | ステンレス |
焚火 | 〇 |
⑧キャプテンスタッグ キャンピングクックポット
新潟の燕市に本社をもつアウトドアブランド・キャプテンスタッグのケトルです。
使いやすさと効率の良さを念頭に置いたアイテムです。寸胴型タイプなのでお湯を沸かすだけでなく、調理もすることができます。
また、寸胴型には珍しく取っ手だけでなくツルがついているので、焚火で使用してもOK。注ぎ口が鋭角につくられておりコーヒードリップも簡単にできます。
全体がステンレスでできているので耐久性もバッチリです。
種類 | 寸胴型 |
---|---|
大きさ | 外径14.5×12.5(h)cm |
重さ | 490g |
素材 | ステンレス |
焚火 | 〇 |
⑨GSI ステンレス コニカルパーコレータ
パーコレータは縦長ケトルと似ていますが、コーヒーメーカーになります。
中にはバスケットと呼ばれる小さな穴が開いた入れ物があり、ここにコーヒーの粉を入れ、焚火にかけると熱湯が中を循環、この仕組みによりコーヒーが抽出されます。
どっしりとしたコクのあるコーヒーは野趣あふれる味わいでキャンプにピッタリ。
一度に複数人のコーヒーを作ることができるので、ファミリーキャンプにもっていくと便利でしょう。
もちろん、ケトルとしても使えるので、ドリップコーヒーも楽しめます。
GSIのパーコレータは、取っ手部分がガラス製なので、コーヒーの濃さを確認することができます。丈夫なステンレス製で、防錆加工がされているのでとても丈夫で長持ちです。
種類 | パーコレータ |
---|---|
大きさ | 直径11.5×17(h)cm |
重さ | 900g |
素材 | ステンレス |
焚火 | 〇 |
⑩ファイヤーサイド レトロホーローケトル
薪ストーブメーカー・ファイヤーサイドから販売されているケトルです。
材質はホーローで耐久性・耐食性があり直火でも使えます。取っ手部分もホーローでできているので燃える心配がありません。
ポップなカラーリングはホーローならではの魅力。ほっこりする色遣いとフォルムは家庭でも使いたくなるたたずまいです。
昔、ストーブの上に置いてあったやかんの、懐かしい雰囲気をコンセプトにデザインされたそうです。
IHコンロでも使うことができるのでご家庭でも使用できます。
種類 | やかん型 |
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大きさ | 22×18.×12.6(h)cm |
重さ | 1000g |
素材 | ホーロー(鉄) |
焚火 | 〇 |
【番外編】ケトルがドリップポットに!ケトル用注ぎ口SOSOGU
アウトドア用ケトル10選をご紹介しましたがいかがでしたか?最後に、ケトルと合わせてご紹介したい便利アイテムをひとつご紹介します。
前述したように、やかん型ケトルの中にはドリップしにくいものもあります。そんな時は、ケトル用の注ぎ口をおすすめします。
https://kazemachi-tools.com/?p=1847
京都府にあるアウトドアショップ風街道具店さんが販売されているもので、インスタグラムで紹介されると、とっても便利と話題になった商品です。ケトルの注ぎ口にSOSOGUをはめてドリップすると、とても細くお湯を出すことができ、上手にドリップできます。
ケトルにはめる部分はシリコン製で200℃の温度まで耐えることができます。サイズは4種類で14㎜~20㎜の径の注ぎ口に合わせることができます。お湯がドバっと出るのを防げるので、コーヒーを淹れる以外でも一つあると安心ですね。
まとめ
いかがでしたか?今回はアウトドア用ケトル選びのポイントと、おすすめケトルを10個ご紹介しました。今回は焚火にかけられるケトルを中心にご紹介しましたが、おうちで使えるケトルもいくつか紹介しています。キャンプでもおうちでも、お気に入りのケトルがあればどこでもステキなコーヒータイムを楽しむことができますね。