近年アウトドア用品も便利なものが増えてきており、有効に活用することでより快適にキャンプを楽しむことができるようになりました。
あると便利な道具の代表格とも言えるのがポータブル電源の存在です。
キャンプの楽しみ方は人それぞれですが、快適性を求めてAC電源付きのサイトを好んで利用される方も多いかと思います。
AC電源付きサイトは便利な反面通常の区画より値段も割り増しになり、区画数にも限りがあります。
そこでポータブル電源を一つ用意することでどのようなキャンプサイトでも電源を使用でき、スマホの充電や暖房器具の使用など快適性が大きく増すことでしょう。
ポータブル電源は種類も多く、何より値段が高いのでどれを買えば良いのか悩んでしまいますし、高額を払った以上は失敗したくないですよね。
今回はポータブル電源購入で悩まれている方の参考として、おすすめのLUCITA エナーボックスSPをご紹介いたします。
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
販売元のLACITAとは
今回ご紹介するポータブル電源 エナーボックスSPは株式会社ポスタリテイトという2015年設立の日本の会社から販売されています。
LACITA(ラチタ)というブランドは同社が2017年に設立したもので主にアウトドア用品やカーアクセサリを展開しています。
初期のエナーボックスがリリースされたのは2018年9月とまだ浅く、当時は車中泊や非常用電源として最適なポータブル電源というテーマで開発されました。
その後キャンプでの需要も高まりオプション品の販売などを行いながら、現在の最新モデルであるエナーボックスSPに至ります。
エナーボックスSPのスペック
今回はオンラインショップのLACITA JAPAN楽天市場店で購入いたしました。
ネットショップ限定で手厚い保証なども受けられるサービスが備わっているためネット購入の方がお得感があります。
本体はこのような状態で持ち手付きのシンプルなデザインがおしゃれな箱に梱包されています。
箱出し
中には梱包材で丁寧に包まれた本体のほかACアダプタとACコード、取扱説明書が入っています。
製品仕様
バッテリー容量 | 444Wh/3.7V-120.000mAh |
---|---|
AC出力(3箇所) | 100V-60Hz/定格400W |
アクセサリーソケット(1箇所) | 9-12.6V/最大110W |
USB出力 | 5V-2.1A/最大10.5W |
入力 | DC14.5-24V |
バッテリータイプ | 三元系リチウムポリマー電池 |
AC出力波形 | 純正弦波 |
フル充電所要時間 | 約7時間(ACアダプタ充電時) |
給電/充電適応温度 | -10℃〜40℃/0℃〜30℃ |
サイズ | 303×134×184mm/5kg |
エナーボックス01とのスペック比
エナーボックス01とのスペック比について販売元に問い合わせたところ、両製品に性能の差はほとんどないとのことですが、唯一異なるのがエナーボックスSPは防沫使用である点です。
防沫使用のエナーボックスは水の飛沫や湿度に強く、本体内部全体になのコーティングを施すことで万一、水が侵入しても電気回路や内臓電池と水が絶縁する設計となっています。
エナーボックスSPを様々な角度から見てみる
デザインは比較的シンプルで洗練された印象のエナーボックスです。様々な角度からそのフォルムを確認していきたいと思います。
正面から見た様子
上からAC出力が3箇所、USB出力が3箇所、DC入力が1箇所備わっています。
AC出力は一般的なコンセントの差し込み向きとは異なり縦方向に差し込む形となります。
横から見た様子
側面は触った感じざらざらとしており重厚感が感じ取れます。
外部からの衝撃にもしっかりと耐えてくれそうです。
ちなみに前面と背面はツルツルとしたプラスチック製のパネルとなっており、コンコンと叩いたときに側面より軽い跳ね返りの音が返ってきます。
重いものを落としたりぶつけたりした際に破損してしまう恐れがあるので注意しましょう。
後ろから見た様子
後ろにはアクセサリーソケットが備わっています。
下部には内部の熱を放出するための冷却ファンが備わっています。
上から見た様子
中央部に備え付けられたグリップはちょうど片手で握れる程度のサイズ感で、握った感覚も手にフィットする形状となっています。
エナーボックスSPの優れている点
エナーボックスSPの優れている点はもちろんそのスタイリッシュな見た目だけではありません。機能的な面から比較しても、アウトドアの環境において優れている点が多数備わっています。
軽くてコンパクト
エナーボックスSPを箱から取り出した際、最初に感じたのが非常にコンパクトであるという点です。
写真で見たイメージとしてはそれなりに大きいものを想像していたのですが、実際には普段使用しているタランクカーゴにもすっぽりと収まってしまうほどコンパクトなサイズでした。
また驚いたのはサイズだけでなくその軽さです。
商品ページには重量5kgと記載されており、おおよそMサイズのスイカ1個分の重さに匹敵します。
コンパクトで持ち手も付いているため女性でも簡単に持ち運ぶことが可能です。
安心の大容量
エナーボックスのバッテリー容量は444Wh(120,000mAh)で定格出力400W、瞬間最大600Wとなっています。
冒頭で述べたようにポータブル電源は値段に応じてその容量も幅広く販売されていますが、アウトドアで使用するポータブル電源のバッテリー容量はだいたい400Wh〜500Wh程度の製品が多い印象です。
エナーボックスSPは容量だけ見ると平均的な印象を受けますね。
しかし、実際のところスペックとして記載されている容量と本当に電力として使用できる容量には大きなギャップが生じるようです。
一概には言えませんが多くのポータブル電源では表記される容量の70〜80%程度が実際に使用できる電力量とのことです。
そんな中でエナーボックスSPの使用可能容量は95 %以上という圧倒的高い数値を叩き出しています。
もちろん使用する環境によって多少の前後はあるかと思いますが、それを踏まえても大変優れた性能であると感じます。
具体的な目安として商品ページより各家電の使用可能時間が紹介されておりましたので以下にまとめさせていただきます。
スマートフォン(6.5インチ) | 30回フル充電 |
---|---|
ノートPC(12インチ) | 80時間WEB閲覧 |
洗濯機(4.5kg以下) | 2回 |
マイコン炊飯器(3合炊き) | 3回炊飯 |
電気毛布(中) | 20時間 |
テレビ32インチ | 5.5時間 |
マルチクッカー350W | 1時間 |
LEDランタン5W | 80時間 |
ガスファンヒーター | 40時間 |
プロジェクター50W | 8時間 |
扇風機(中)20W | 20時間 |
撮影用証明60W | 6.5時間 |
小型ミキサー200W | 2時間 |
エアーポンプ | 200時間 |
三元系リチウムポリマー採用
昨年リチウムイオン電池を開発した日本人の吉野氏がノーベル化学賞を受賞しました。
短なところではパソコンやカメラを始め掃除機などコードレスな家電には欠かせない存在となっているリチウムイオン電池ですが、エナーボックスSPにリチウムイオン電池は使用されておりません。
エナーボックスSPには充電効率が高く安全性も考慮された次世代の電池として注目を浴びている三元系リチウムポリマーが採用されています。
従来のエナーボックスにはリチウムイオン電池が採用されていたようですが、三元系リチウムポリマー電池を採用することで充電効率、パワーの向上、さらに電池の寿命も長くなりよりパフォーマンスの高いエナーボックスの開発が実現されました。
防水規格IP44
エナーボックスSPの防水規格はIP44に位置付けられています。IP規格とは専門機関によって試験を行い承認されるもので数字によって防塵、防水のレベルが判断されます。
数字の見方としてはIP○×のように記載され、○の数値が防塵レベル、×の数値が防水レベルを示します。中にはIPX3のように防塵等級は「X」で省略し防水等級のみを表す場合もあります。
防塵の保護等級は0〜6、防水の保護等級は0〜8の値で判断され、数字が上がるほど優れた等級となります。
よってIP44のエナーボックスの評価は中間層に位置し、保護レベルとして防塵は直径1mm以上の固形物に対して保護、防水は水の飛沫に対して保護と定義されています。
ただし塩水には対応していないということですので海などで使用される際は取扱に注意が必要です。
高湿度にも対応
キャンプでは湿気に悩まされることも少なくありません。
標高の高いキャンプ場では気温の変化で霧も発生しやすくなりますし、テント内は調理による水分や体から放出される水分、地面からの水分などがテント内にこもることで湿度が高くなりやすいです。
エナーボックスSPはそのような高湿度にも対応できる設計になっており、メーカーによる試験では気温40℃、湿度80℃の環境に8時間放置しても壊れないという結果が得られています。
防災安全協会認定品
エナーボックスSPは災害時に必要とされ安全安心と認められる「防災製品等推奨品証」を得ています。
この一般社団法人防災安全協会は元内閣府防災担当副大臣や大学教授、防災士などによって構成された日本最大級の防災に携わる組織ですので、こちらから評価を得ているというのは製品として大きな信頼を得ている根拠にもなるのではないでしょうか。
エナーボックスSPを実際に使用してみる
それでは実際にエナーボックスSPを使用してみたいと思います。
エナーボックスSPの充電
約7時間でフル充電できるということですが、商品到着後初めて充電して見るとバッテリー残量インジケーターは80%の位置で点滅されました。充電中は本体のバッテリー残量インジケーターが点滅する仕様です。
バッテリー残量インジケーターは5つの表示に分かれており、左から20%、40%、60%、80%、100%と点灯の数によってバッテリー残量が表されます。
電池残量はインジケーター左脇の「電池残量表示/USB出力ボタン」を押すかインジケーター右脇のAC出力スイッチをONにすることで表示できます。
AC電源を使用
コンセントは縦向きに差し込む形となります。
コンセント同士の感覚は約2cmとなっており、コンセントが大きいものは隣の差し込み口を塞いでしまう可能性があるので複数の差し込み口を同時に仕様する際には注意が必要です。
AC出力から取り出せる電力は合計400Wです。
USB電源を使用
USB出力は少しくぼんだ箇所に位置します。
3箇所の出力にそれぞれスマホ、モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンを接続しUSB出力ボタンを押すと全て充電されていることが確認できました。
USB出力はそれぞれ隣と近い距離にありますがコンセントのように形状が異なるものはほとんど見かけないので問題なく差し込むことができます。
USB出力から取り出せるのは合計10.5Wです。
アクセサリーソケットを使用
アクセサリーソケットはラバーキャップを外して使用します。普段車で使用しているスマホ充電器を接続してみると問題なく使用できました。
説明書の記載によると、本体の電池残量が少なくなると出力電圧が低下しアクセサリーソケットに接続する電気機器によっては正常に作動しない場合があるとのことです。
エナーボックスは手厚い保証付き
エナーボックスSPには充実した保証が備わっていることも大きな魅力の一つです。
購入後30日間は無理由交換保証対象
まずは商品の購入後30日間は、未使用の場合は無理由で全額返金交換保証の対象となります。
LINEで保証登録
一般的に家電の保証は延長保証などが備わっていない場合1年間のメーカー保証を受けられる場合がほとんどです。エナーボックスSPについても1年間のメーカー保証を受けることができます。
家電量販店で電化製品を購入する際にはほとんどの場合購入時のレシートを保証書と一緒にして大切に保管しておく必要がありますよね。ここでエナーボックスが先進的だと感じたのがLINEで保証登録ができる点です。
手順はとてもシンプルで公式LINEを登録後、トークルームからメッセージにて注文時に発行される注文番号と本体底面に記載される製品番号を送信すれば完了です。
保証登録が完了すると5営業日以内にLINEもしくはメールにより保証登録完了通知が送られるとのことですが私の場合送信後2分ほどで保証登録完了通知が送られてきました。
レビュー投稿で延長保証も
さらにネットショップ限定で商品到着後10日以内に商品レビューを書くだけでメーカーの保証を1年から3年に無料で延長することができます。家電の延長保証にはお金が追加でお金がかかる場合が多いのでこれは嬉しいですね。安い買い物ではないので保証が長いにこしたことありません。
まとめ
シンプルかつスタイリッシュなフォルムから見た目重視でエナーボックスSPを購入される方も多いかと思いますが、機能性で選んでみても非常にスペックの高いポータブル電源であると感じました。
エナーボックスはIP規格や防災安全協会認定など様々なお墨付きを得ています。
他の製品を調べていると詳細な性能まで記載されていないものもあるので、そういった点では日本メーカーのエナーボックスは安心感もありおすすめです。
快適なキャンプライフには間違いなく使えますし災害や外出先で仕事をするワークケーションにも使えるのではないかと思います。