キャンプをするために必要なギアのひとつ、『タープ』。
タープには日よけや雨よけの役割があり、キャンプを快適に楽しむためには必要不可欠なギアです。
皆さんはどのようなタープを愛用していますか?タープは大きいので目立ち、自分のサイトの目印にもなりますよね。きっとこだわり抜いて選んだのではないでしょうか?
しかし、なかにはまだタープを持っていないという方もいらっしゃるのでは?また、タープを買ったはいいけれど難しくて扱えない…なんていう方もいらっしゃるかもしれませんね。初心者にとって、タープは少しハードルが高いと思ってしまいがち。
ですが安心して下さい!『ある形』のタープを選ぶととても簡単に設営することができてしまうのです!
今回はオススメタープの紹介と、設営方法を解説したいと思います。
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初心者にオススメのタープの形って?
タープには何種類か形があります。代表的な形は3つ。6つの角がある『ヘキサタープ』と長方形の『レクタタープ』、そして正方形の『スクエアタープ』です。キャンプ場などでよく見かけるのはヘキサタープだと思います。種類も豊富で、各メーカーからも多く販売されています。
ですが初心者にオススメしたいのは、ヘキサタープではなく『スクエアタープ』です。ヘキサタープはロープやペグを多く使用します。
初心者にとって、何か所もペグダウンするのは結構な手間になります。
また、ヘキサタープは長方形や正方形とは違う形なので、収納する際の畳み方に手間取ってしまう可能性も考えられます。
帰り際にバタバタするのは嫌ですよね。以上の点から、初心者にヘキサタープはあまりオススメできません。
もっと簡単に設営・撤収できるのがスクエアタープです!
それでは何故、私がスクエアタープをオススメするのか、魅力とともにご紹介していきたいと思います。
スクエアタープの魅力
スクエアタープには、初心者にとって魅力的なポイントがいくつかあります。一つずつ紹介していきます。
①ロープ・ペグは4本でOK!
スクエアタープの魅力はなんといってもロープとペグが最低4本あれば設営できてしまうというところです!ヘキサタープの場合は8本のロープとペグが必要になってきます。その半分で設営できてしまうなんて魅力的だと思いませんか?
②正方形なので畳みやすい!
スクエアタープは名前の通り「正方形」の一枚布です。ですから、撤収時に簡単に畳むことができてしまいます。四隅を合わせて綺麗に畳めるので、収納もスムーズにできストレスフリーです。せっかく楽しんだキャンプの最後に、畳みづらくてストレスを感じたくはないですよね。ですがスクエアタープは一人でも綺麗に畳んで収納できてしまうのでオススメですよ。
③設営方法が簡単!
スクエアタープをオススメする最大の理由は、設営方法が簡単ということです。ロープを4か所ペグダウンし、2本のポールで布を持ちあげるだけ。たったそれだけでタープが設営できてしまいます!その簡単な手順は後ほどご紹介したいと思います。
④アレンジが自由自在!
これは慣れてきてからになりますが、スクエアタープは多くのアレンジが楽しめます!ポールを増やしてみたり、減らしてみたり。ロープを張る場所を変えてみたり。テントを中に入れて前室を作ったり・小川張りにもチェレンジできます!アレンジを楽しむことができるのもスクエアタープの大きな魅力の一つです。定番の張り方に慣れてきたら、是非いろいろな張り方に挑戦してみてくださいね!
それでは具体的にどのようなスクエアタープが初心者にオススメか見ていきましょう。
焚火に強い!FIELDOOR スクエアタープTCの特徴
FIELDOORのスクエアタープにはポリエステル素材とTC素材の2種類があります。
今回、紹介するTC素材のスクエアタープは遮光性、難燃性、耐久性に優れ特徴があります。
TCとはポリエステルとコットンの混紡した生地で焚火での火の粉などに強い素材です。
スクエアタープTCのスペック
サイズ | 本体 : (約)280cm×280cm 収納時 : (約)φ18cm×28cm |
---|---|
重量 | (約)2.4kg |
材質 | ポリエステル65%、コットン35% |
耐水圧 | 428mm |
本体のサイズはポリエステルのスクエアタープと同じですが生地に厚みがあるので収納時のサイズと重量はスクエアタープTCの方が大きいくなります。
※ポールは付属していません。写真はEono(イオーノ)のアルミ伸縮ポールです。
長さのアレンジが自在に出来て軽量で比較的安価なのでおすすめですよ!
ペグとロープは買い替えが必要!
ペグとロープは付属していますが、付属のモノは少し不安があるのでペグはBoundless Voyageの24cmのチタンペグ・ロープはGEERTOPのガイロープを使用しています。
どちらも何度も使用していますが良い製品です。
もう少し安価な商品もありますがペグとロープは最低限のモノを揃えておくことをお勧めします!
スクエアタープがオススメの理由
私がFIELDOORのスクエアタープをオススメする理由は
- 格安で購入できる
- 片手で軽々持てるほどのコンパクトサイズ
- 丈夫なループベルトが16か所
- 付属品がしっかりしている
- 日差しをカットしてくれる
- 耐水圧が優れている
などが挙げられます。
それではこのスクエアタープを使って、実際に設営してみたいと思います。とても簡単に設営できてしまうので、参考にしてみてくださいね。
スクエアタープの張り方
スクエアタープの張り方をまずは2つご紹介します。
1つは基本的な張り方のAフレーム
もう一つはペグとロープが4本づつで張れる簡単な日よけの張り方をご紹介します。
どちらも実際に初心者でも一発で張ることができた方法です。簡単ですので是非参考にしてみてくださいね。勿論、慣れてきたら自分のやりやすい張り方を見つけていってください!
スクエアタープ張り方①基本の張り方Aフレーム
- スクエアタープ本体
- ペグ、ロープ(8本)
- ハンマー
- イオーノ伸縮ポール2本
ペグやロープは地面が固くなければ、付属品のもので対応できますが購入することをお勧めします。
今回はペグはスノーピークのソリステ30cmとGEERTOPのガイロープで設営します。
初心者の場合にはロープに自在金具がついているモノを使用することをお勧めします!
ポールも先ほど紹介したイオーノの伸縮ポールがおすすめです。
外径が32mmあるのでとても丈夫で、風が吹いても倒れることはありません。
ポールやペグはコチラでも紹介していますので参考にしてください!
ステップ①タープを広げてポール2本を配置
設営する場所を決めたら、まずはタープを広げます。
できるだけシワを減らして綺麗な正方形になるように広げてください。
風が強い時には4角をペグで仮止めすると張りやすいです!
ポールの長さは3節を伸ばした190cmに設定しています。
ポールの長さは160cm~190cmくらいを目安にすると良いです!
短いと低すぎて動きずらく、長いと高さが出ますが幅が狭くなり居住スペースが狭くなります。
ステップ②4か所ペグダウン
ロープとペグを4本づつ用意してメインポールのペグを打ちます。
1本のポールには2本のロープを張ります。
ペグダウンをする位置はポールの長さと同じ距離の45度の場所にペグダウンします。
ロープを自在金具でポールと同じ長さに調整してペグダウンする箇所の目安を決めると良いですよ!
反対側の2か所も同様にペグダウンしてください。
ステップ③ポールを立てます
ポールを1本づつ立てます。
4本のロープの自在金具を50cmから100cm程度緩めてください。
ロープを緩めてからポールを立てます。
※緩めてポールを立てないとロープがパンパンに張って立てることができませんので忘れずにしてください。
写真は1本立てた状態です。右側のポールがタープについていますが外れても構いません。
ポールに張った2本のロープとタープの重みで仮の状態ですが自立します。
反対側のポールも立てます。
それぞれのロープを自在金具で長さを調節してピンと張ります。
ステップ④タープの4角のロープを張ります。
タープのループにロープを結びペグダウンします。
ロープの結び方はもやい結びがおすすめです!
現地でロープを結ぶのが難しい人もいると思いますのでその場合はカラビナで簡単に解決できます。
スクエアタープの場合はループが16か所ありますのですべての箇所でカラビナで簡単に取り付けできます。
ペグダウンの場所はタープの真ん中(2本のポールの真ん中)から引っ張ってペグダウンします。
4角をすべてペグダウンできれば完成です。
あとは自在金具で微調整をして整えてください!
伸縮ポールで高さを変更
ポールが伸縮しきなので短くすると高さを変更することができます。
状況に合わせて変更して使用してみてください。
ポールを追加してアレンジ
ポールを一本使って視界を広げることができます。
タープ下でキレイな景色を見ながらの食事を楽しめます!
ポールを2本追加して前方2か所を跳ね上げると視界が更に広がります。
Aフレームからポールを追加することで色々アレンジできますのでシチュエーションに合わせて楽しんでください!
スクエアタープ張り方②スクエアタープでの簡単な日よけの張り方
- スクエアタープ本体
- ペグ、ロープ(4本)
- ハンマー
- イオーノ伸縮ポール2本
ペグはチタンペグ24cmを4本とGEERTOPのガイロープ4本で設営しています。
ポールは先ほどと同じくイオーノの伸縮ポールです。
ステップ①タープを広げる
スクエアタープ本体を広げます。
正方形なのでどちらの向きでも構いません。
ステップ②ペグ4か所をペグダウン
ポールを使用するとタープの角とペグの距離が同じになり打つ場所の目安がわかりやすいです。
今回もポールの長さは3節を伸ばした190cmになっています。
まずは後方のペグを打ちます。
ポールをタープの対角線上に配置してペグダウンします。
次に前方にポールを持ってきて同じようにペグダウンします。
前方にはポールを立てる場所に目印のペグを打っておくことをお勧めします。
タープが最初に配置した場所からズレずに張ることができます。
ステップ③ロープを配置
タープとペグを繋ぐロープを配置します。
自在金具がついていて輪っかになっている方はペグにかけます。
ロープの先端はポールを立てない後方はタープのループに直接結んでも良いですしカラビナでつないでもOKです。
前方のポールがある方はロープの先端にもやい結びでループを作りハトメから出てきたポールの先端にかけます。
もやい結びが難しい場合はループに直接結んでも良いですしカラビナでつないでも構いません。
ここまでをちょっとおさらいしますとこちらがポール立ち上げ前の状態です。
ステップ④ポールを立ち上げる
いよいよポールを立ち上げます。
ポールを立ち上げる準備としてガイロープを緩めておきましょう。
ポールがある前方は80cm程度、ポールがない後方は50cm程度を目安に自在金具で緩めてください。
一本づつポールを立ち上げます。
写真では右のポールとロープが外れましたが問題ありません。
ポールを斜めにすることで自立します。
もう一本のポールを立てます。
この状態だとまだ緩んでいますので4本のロープを自在金具で長さを調節してバランス良くピンっと張るようにします。
これでペグとロープ4本の簡易的な日よけの張り方の完成です。
ポールは伸縮式なのでお好みに合わせて高さを調節できますよ!
この形からポールを一本抜くとこの後に紹介するムササビタープ風の張り方にアレンジできます。
スクエアタープ張り方③ソロ用にムササビ風の張り方
スクエアタープでムササビタープのような前が跳ね上がったカッコいい張り方もできます。
スクエアタープでのムササビ風の張り方を紹介します。
先ほどの簡易的な張り方とほぼ同じなのでポイントだけ簡単に解説します
タープを斜めに広げます。
手前が前方の跳ね上がる方とします。
先ほどと同じようにポール対角性に配置してポールの距離の箇所にペグダウンします。
今回もポールは3節分の190cmにセットしています。
ペグとガイロープを先ほどと同じように配置して少し緩めます。
手前のタープの角にポールを立ててガイロープを調節すれば完成です!
こちらのムササビ風の張り方もポールを増やすことでアレンジができます。
反対側にポールを一本プラスすると風に強い、ウィングタープのような張り方になります。
更にテントを入れればテントの前室になりますよ。
写真はDODのワンタッチテントを入れてみましたがスクエアタープのサイズと合っていてカッコも良いのではないでしょうか。前室が広く、心地よいキャンプサイトを作れますよ!
もっと前室を広くアレンジすることも可能です。
小川張り用のタープ延長ベルトを使用すればテントをもう少し後方に移動できてリビングサイズの前室が作れます。
テントの前室に広い居住空間が欲しい方におすすめです。
野営でも使えるスクエアタープTCの張り方
スクエアタープはTCの風合いが良いので野営でも活躍してくれます。
野営で使われるDDタープ同様にループの数が多いので様々な張り方で楽しめます。
※林間で使用すると色合いがかなり変わります。
スクエアタープTCでダイヤモンド張り
ポール一本・ペグ6本・張り綱2本で張れる簡単な張り方です。
タープを地面にペグダウンするので後方からの風には強い張り方です。
ポールの長さは150cm~200cmくらいを目安にすると良いと思います。(写真は180cm)
ポールを使わないスクエアタープの張り方
林間など立木が多い場所ではポールを使わず張ることができるのもスクエアタープの特徴です。
立木にロープを渡してタープを掛けるように張ります。
ポールなしで張ることができるのでバックパックに入れて野営などの拠点作りにも重宝します。
スクエアタープのたたみ方
スクエアタープはたたみ方が簡単なので初心者の方にはお勧めです!
手順は半分に畳んでいき8分の1のサイズにします。
次に3分の1に折りたたんでいきます。
3分の1のサイズになると収納ケースと同じ幅になります。
あとは端から巻いていきます。
収納袋に入れれば完成です。
付属のペグやロープを使用している場合は真ん中に入れて芯にして巻いていくと収納袋にきれいに収まります。
スクエアタープのまとめ
今回は初心者でも簡単に設営できる『スクエアタープ』のご紹介をしました。
タープを張るのが苦手な方、一人で張ったことがない方の参考になれば幸いです。
タープがあると、サイトの充実度が上がります!見た目も一気にかっこよくなりますよね。
タープデビューには『スクエアタープ』を検討してみてはいかがですか?